中世のイベリア半島にあった王国で、
後のスペイン王国の中核となる
カスティーリャ国の王様、
アルフォンソ10世(1221-1284)。
この王様は、学芸の発展振興に努め、
天文学、占星術、言語、歴史学といった
分野において自身も功績を残し、
「賢王」と称されます。
また、アルフォンソ10世は、
典礼歌、賛歌、民衆の歌謡などから
「聖母マリアの起こした奇蹟」を語る歌謡を集め、
宮廷の楽士や自らも作詞作曲した歌も含めて
大きな曲集として編纂しました。
『聖母マリアのカンティガ(頌歌)集』
<Cantigas de Santa María>
です。
400を超える歌謡で構成され、
詩は古ガリシア語(ガリシア・ポルトガル語)
で書かれています。
また美しい挿絵(ミニアチュア)からは、
当時の楽器や衣服などが見て取れます。
マリア様を信じ、彼女を崇め祈る者に、
救いの手が差し伸べられるのです。
聖母マリアが起こしてくださる奇蹟とは??
病気やケガの治癒はもちろん、
火の中水の中から命を救ってくださったり、
失ったものを取り戻してくださったり、
天国へ導いてくださることも。
そんな奇蹟のお話しが
時に人々の道徳観を諭すように、
また喜びの驚きをもって
描かれています。
中世イベリアの人々の
思いや考え、習慣風俗などが垣間見える
『聖母マリアのカンティガ集』は、
物語を語る複数のバース(歌詞)が
単旋律で繰り広げられる楽譜となっていて、
これを再現(演奏)するのが
なんとも面白いのです!
イベロリベロが2021年最後にお届けする
「カンティガス」、
ぜひ聴きにいらしてください!
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日時:2021年12月24日(金)
19:30 start / 19:00 open
会場:月白亭(げっぱくてい)
東京都豊島区北大塚3-18-23
(JR山手線「大塚」駅北口より徒歩6分)
チャージ:3500円(ワンドリンク付き)
出演:中世音楽バンド《イベロリベロ》
藤沢エリカ(歌)
森川拓哉(中世フィドル)
富川勝智(ギター&ギテルン)
立岩潤三(パーカッション)
※ご予約を承っております。
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