藤沢エリカ Erika Fujisawa

スペイン、イタリア、イギリスなどの17世紀以前(中世~ルネサンス~初期バロック期)の歌、
セファルディ(スペイン・ユダヤ)の歌を歌う古楽歌手
ポルトガル・リスボンの民衆歌謡「ファド」を歌うファド歌手(ファディスタ Fadista)でもある。

清明で艶のある伸びやかな歌声で、西ヨーロッパの宗教曲、世俗曲、伝承歌、俗謡、ポピュラーソングなどを歌う。豊かな歌心と響きで、魂に語り掛ける。

古楽歌手として、中世ガリシアの歌Cantigas de amigo)、セファルディ(スペイン系ユダヤの歌、17世紀イタリアの作曲家 C.モンテヴェルディや T.メールラなどの通奏低音き歌曲、17世紀スペインの作曲家 ホセ・マリンの世俗歌曲、17世紀イギリスのJ.ダウランドのリュートソングなどを取り上げるコンサートを企画・開催。「古楽」の魅力を伝えるべく活動している。
これまでに『聖母マリアの頌歌集 Cantigas de Santa Maria』や『天正遣欧使節の音楽』、南米のバロック音楽などのレコーディングに参加。また、日本では上演されることが稀な17世紀のオペラ『オルフェオ』<Ninfa>、『ポッペアの戴冠』<Valletto>(以上 C.モンテヴェルディ作曲)や『カリスト』<Satirino>(F.カヴァッリ作曲)に出演している。

ファド歌手としても2018年より活動を始め、東京都内のカーザ・ドゥ・ファドファドが演奏されるレストラン)に出演。2020年2月には初の単独ライブを開催。研鑽を積みながらレパートリーと演奏の場を広げている。

     

中世音楽バンド《イベロリベロ》のヴォーカルを担当。中世スペインの音楽やセファルディ(スペイン系ユダヤ)の音楽など、イベリア半島由来の音楽をレパートリーとする古楽バンドとして、富川勝智(バロックギター&ギテルン)、森川拓哉(中世フィドル)、立岩潤三(パーカッション)各氏と共に、敢えて舞台を音楽ホールとせず、ライブハウスを中心に演奏活動を行っている。
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童謡、唱歌、奄美民謡、昭和の演歌・歌謡曲・アニメソング、ブルガリアン・ヴォイス、レナータ・テバルディ、フリッツ・ヴンダーリヒ、第九、カーペンターズ、アリソン・クラウス、レ・ミゼラブル、などなど、歌ならなんでも大好き。

     

岡山県倉敷市に育つ。小さい頃から歌うことが大好きで、学校では常に合唱部に所属。大学卒業後は環境活動団体に勤める。

趣味で合唱を続ける中で出会った<イタリア初期バロック音楽>(17世紀以前の音楽)に激しく魅了され、古楽を探求する古楽歌手となることを決意。古楽器奏者の下で十数年に亘る音楽修行を積み、中世からルネサンス、初期バロック期のイタリアやスペイン、フランドル、イギリスの音楽に取り組む。2009年10月にイタリア初期バロック音楽のレパートリーを携えてリサイタルデビュー。

ファドとの出会いは、2008年夏に初めて訪れたポルトガルの首都リスボンでのこと。初期バロック音楽との出会いに次ぐ衝撃を受けたが、その後2016年になってようやくファドをよく知る機会を得る。2018年春に初めて都内のカーザ・ドゥ・ファドで歌う。2019年春には11年ぶりにリスボンを訪れ、地元のカーザ・ドゥ・ファドで歌う武者修行を敢行。様々な人の協力と音楽を通じた繋がりに助けられ、11日間の滞在中、5つのカーザ・ドゥ・ファドにて7度、自らの「ファド」を披露した。首都圏や大阪のポルトガル料理レストランなどで、精力的にファドを歌っている。