先日、古楽バンド《イベロリベロ》が
慶應義塾大学 日吉キャンパスでの
ライブラリーコンサートにて
演奏させて頂きました!
我々がレパートリーにしている
中世スペインの歌謡集
『聖母マリアのカンティガ集』
(Cantigas de Santa Maria)
を取り上げる、レクチャー付きコンサートでした。
まず最初に
この歌謡集が編纂された歴史的背景やその意義について
また、写本の美学的側面についてなどのお話しが
慶應義塾大学の瀧本佳容子先生と
東京外国語大学の久保順子先生からありました。
ずっと聞いていたい、興味深いお話し。
手前に見えるのが、
豪華写本 Códice Rico のファクシミリです。大きい…
そしてイベロリベロの演奏です♪
カンティガ集から
Prologo <Porque trobar>
100 <Santa Maria, strela do dia>
157 <Deus por sa Madre castiga>
77 <Da que Deus mamou o leite do seu peito>
10 <Rosa das rosas>
353 <Quen a omagen da Virgen>
166 <Como poden per sas culpas>
111 < En todo tempo faz ben>
~ 225 <Muito bon miragr’ a Virgen faz>
425 <Alegria, alegria>
を取り上げました。
157番と353番は日本語の語り付きで。
最後に、質疑応答タイム。
講演者のお二人から、さらには参加者の方から
ご質問を頂きました。
楽器のこと、楽譜のこと、歌詞のこと、アレンジのことなど。
ロック風カンティガ1番の模擬演奏は盛り上がりました!
会場では、以前の展示ではガラスの向こうだった
豪華写本のファクシミリに触れることもできて、
参加者の皆さん、とても喜んでいらっしゃいました。
アンケートでは、
中世の音楽を初めて聴いた、というお声も多く、
その素晴らしさが少しでもお伝え出来たのなら、そして
この世界をもっと楽しんで頂ける入り口になったのなら
良いなぁと思います。
貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
企画実現にご尽力頂きました
瀧本佳容子氏に心より感謝申し上げます。
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